開発者ブログ

コラボフロー申請書データをSharepointのリストに書き出す

最近はNebulaのモバイルプロジェクターでアマプラ鑑賞が流行ってる波多野です。

今回は久しぶりに、地味に喜んでくださる方が多い「コラボフローと他システムをMicrosoft PowerAutomateで連携してみよう」シリーズ(?)の新ネタ「Sharepointのリストとの連携」を書いてみたいと思います。

このシリーズでは、これまでもPowerAutomateを中継サービスとして、いくつかの他システムとの連携を行ってきました。ざっくりとした連携の流れは以下の通りです。

コラボフローで申請書が決裁される
コラボフローのWebhookが起動し、WebhookがPowerAutomateに送信される
PowerAutomateがSharepointのリストにデータを書き込む

それでは早速行ってみましょうー！

コラボフローのフォーム

今回は次のような稟議書フォームをあらかじめ作成してあります（経路も同様にシンプルなものを作成済み）。この稟議書データをSharepointのリストに書き出す設定を行っていきます。

Power Automateの設定

Power Automateにログインし、左メニューの「作成」をクリックすると、フローを作成するための方法を選択する画面が表示されますので「インスタントクラウドフロー」を選択します。

「インスタントクラウドフローを構築する」画面に遷移するので「このフローをトリガーする方法を選択します」から「HTTP要求の受信時」を選択して「作成」をクリックします。

フロー作成の画面が表示されますので「新しいステップ」をクリックします。

ステップをクリックすると「操作」を選択する画面が表示されるので、検索ボックスに「sharepoint」と入力してリターンキーを押します。
Sharepointに関連するアクションが絞り込まれますので、表示されたアクションから「項目の作成」を選択します。

Sharepointの設定画面が表示されますので、各種設定を行います。
※Sharepointにまだアカウントを接続していない場合は、Sharepointへのサインインが要求されますので、資格情報を入力して接続を作成します。

(1)サイトのアドレス
対象のSharepointサイトを指定します。

(2)リスト名
データの書き込みを行いたい対象リストを指定します。

(3)リスト内の列
「リスト名」で対象のリストを選択すると、リスト内の「列」が表示されますので、対象の列にセットしたいコラボフローのフォームパーツを指定します。
例えばフォームパーツのパーツIDが「fid1」のものを対象とする場合は、式を次のように指定します。

@{triggerBody()['contents']['fid1']['value']}

※上記の式ではコラボフローのWebhookデータに含まれる「contents」オブジェクトをtriggerBody()で取得し、「contents」オブジェクトの中にある「fid1」の「value」を取得する、という操作を行っています。

上記の操作が全て終わったら「保存」をクリックします。

最後に、コラボフローからのWebhook送信先となる「HTTP 要求の受信時」アイコンを開いて、「HTTP POSTのURL」をコピーし、記録しておきます。

これでPower Automateの設定は完了です。

2.コラボフローWebhookの設定

次にコラボフロー側のWebhook設定を行います。
あらかじめ用意しておいた「稟議書」の経路を開き「(1)Webhook」タブを選択し、(2)新規追加ボタンをクリックします。

Webhookの設定画面が表示されますので、(1)Webhook名に任意の名前を入力し、(2)通知先のWebhook URLにPower Automateで控えておいた「HTTP POSTのURL」を入力します。通知条件には「申請書の経路終了時」を指定して、最後に「保存」ボタンをクリックして設定を保存します。